さべぇーつ!!


仕事ができる人が残業で、できない人は定時。
~これって今はやりの差別?
――頑張ってる人ほど苦しむ構造、放置していませんか?
■問題点
製造業または事務系の仕事でよくあるこんな状況~
◇仕事が早くて正確な人
⇨任される仕事が増えて残業続き
◇ミスが多く遅い人
⇨難しい仕事を振られず、定時で退社
これを「実力差だから仕方ない」としていると、職場の不公平感と”やったもん負け”の空気が蔓延します。
■具体的な問題点
・能力が高い人ほど損をする構造
⇨「できる人に頼むのが早いから」で仕事を押しつける。
⇨結果、優秀な人が燃え尽きて辞める
・「やらない方が楽」という逆インセンティブ
⇨頑張る人がバカを見る空気ができる
⇨チーム全体の士気が低下
・上司が”能力差”を言い訳ににして業務管理を放棄している
⇨業務の偏りは「管理者の責任」
これって”差別”なの?
法律上、「差別」という言葉には定義があります。このケースでは直接的に”法的な差別”には該当しませんが、次のような観点で問題される可能性があります。
●不公平な人事・労働管理(労働契約法第3条)
・雇用者は公正な取扱いを行う義務があります。
・「能力が高いことを理由に過剰な負担をかける」ことは、不合理な扱いとされることも
●安全配慮義務違反(労働契約法第5条)
・一部の社員だけに負担を集中させ、心身に不調が出た場合
⇨会社に安全配慮義務違反の責任が問われる可能性あり
●実質的な待遇差としてハラスメント要素を含むことも
・昇給・評価に反映されていない場合、能力搾取として不満が噴出
・長時間労働の強要や沈黙の圧力があれば、過重労働ハラスメントにも該当しうる。
まとめ
【問題点】
できる人がだけが損をし、職場に不満と不信が広がる構造
【法的リスク】
不合理な業務配分・安全配慮義務違反・管理責任の放置
【本質】
「できる人ほど残業」ではなく、「業務量を適切に管理できていない」ことが問題
「差別じゃないからOK」ではなく、「不公平だから問題」
能力のある人が疲れ果て、能力のない人が評価される職場に、未来はありません。

