守る余裕がねぇがや!!


人はいない、休憩できる余裕は無いわ
わやな会社でしたわ。
【わや】名古屋弁で「めちゃくちゃ」って意味
標準作業が守れないほど忙しい職場
――その安全ルール、飾りになっていませんか?
■問題点は?
製造現場には、「標準作業書(標準手順書)」というものが存在します。
これは、製品の品質を保ち、安全に効率よく作業するために定められた、いわば”現場のバイブル”
しかし現実には――
・納期に追われて1人で二人分の工程を回す
・「出荷に間に合わないから工程飛ばしていい」と上司が指示
・標準作業を守っていたら「遅い」と怒鳴られる
・熟練者だけが”独自の早回し手順”を共有する裏文化
こうした状況により、標準作業は【形骸化(ルールが形だけになっている)】し、現場では「守れないのが当たり前」になっているケースも多く見られます。
コンプライアンス的な問題
●品質リスクの増大
・標準作業を逸脱することで、工程飛ばし・検査抜けが発生
・「これくらい大丈夫だろう」で出荷される不良品が増える
●安全軽視による事故の誘発
・ルールを守らない手順は、作業者のケガや事故に直結
⇨たとえば保護具の省略、複数作業者を想定した一人作業など
●違法な労働環境の温床に
・そもそも、標準作業すら守れない忙しさ=過重労働状態
・「人が足りない」「回らない」状態で放置するのは安全配慮義務違反
労働基準法との関係
労働安全衛生法 第3条(事業者の責務)
事業者は、労働者の安全と健康を確保するため必要な措置を講じなければならない。
労働契約法 第5条(安全配慮義務)
使用者は、労働者が安全・健康に働けるよう配慮する義務を負う。
「忙しいから危ないやり方でやれは」は論外です。
現場でありがちな”悪循環”
1、納期に追われる
2、標準作業が守れなくなる
3、品質・安全の問題が起きる
4、その対応に追われてさらに忙しくなる
5、結局誰も改善に向き合わず、現場にしわ寄せ
”標準作業を守れない職場”はブラック企業の象徴のひとつです。
まとめ
【問題点】
忙しさにより標準作業が守れず、品質・安全が崩壊
【コンプライアンス】
作業手順無視による事故リスク増大、形骸化したルール
【労働法】
労働安全衛生法・労働契約法に抵触の可能性あり
【本質】
人手不足・無理な納期の”しわ寄せ”を現場に押しつけている状態

