捏造野郎


天下の○○○があるんだからその下請け業者はもっとあるよねー。
当時NEWSでみたら「そんなのうちの会社は一発で停止だよねー」って従業員と話してたのを思い出しました。
製造業によるデータ捏造
■問題点は?
製造業、とくに自動車や機械部品、建設資材などの分野では、性能や安全性に関わる「検査データの捏造」が過去にも繰り返し発覚しています。
【例】
・ブレーキ試験・排気ガ強度強度テストの結果を基準内”調整”
・本来なら出荷不可の製品を”問題なし”として通す
・複数の現場ぐるみで、形式的に記録を作成していた。
【なぜ起きるのか?】
・納期やコスト優先のプレッシャー
・品質部門の軽視、チェック体制の不備
・「数字さえ合っていればいい」という社内文化
・上司や監査部門からの”暗黙の指示”
特にブラック企業体質では、現場の技能員に捏造を強いる空気が蔓延しており、断れない雰囲気が生まれやすいのが実態です。
罪に問われる可能性は?
●詐欺罪(刑法第246条)
⇒噓のデータをもとに製品を出荷・販売した場合、取引先を欺いて金銭を得た行為として処罰される可能性あり(懲役10年)
●不正競争防止法違反
⇒性能や品質を偽って表示・提供していた場合
●製造物責任法(PL法)
⇒嘘のデータより安全基準を満たさず、事故等が起きた場合、企業が損害賠償責任を問われる
●民事訴訟・リコールなど
⇒取引先・消費者からの訴訟、信用失墜による巨額損失
労働基準法との関係は?
データ改ざん自体は労働基準法の直接の違反ではありませんが、労働環境に由来する問題が背景にあることが多く、以下の観点からの問題となります。
●安全配慮義務違反(労働契約法第5条)
⇒上司からの圧力や無言の強制で改ざんをさせられ、精神的ストレス、うつ病などを引き起こした場合
●不利益取り扱い(労基法第104条)
⇒改ざんを拒否した社員に対して、降格・いじめ・左遷などを行った場合は違法
●長時間労働・過労による判断力低下
⇒業務が過密で正当なチェックや手続きが行えれないまま、捏造が常態化していた場合も労働環境に問題あり
まとめ
・製造業におけるデータ捏造は重大なコンプライアンス違反であり、刑事・民事んの両面で企業が責任を問われる。
・「上からの指示だった」「バレなければいい」という意識は現代では通用しない。
・背景にはブラック企業特有の納期優先・責任転嫁・現場依存体質がある。
・労働者を守るためにも、「異常な支持には”NO”を言える仕組み作り」が必要
良い製品は、誠実な現場から生まれる。
嘘で塗り固めた数字の上には、安全も信頼も存在しません。

